カテゴリー: 岳飛伝

韓常の裏切りが杜充に漏れ、迎えに赴いた楊再興が金軍の伏兵に無数の矢を浴びせられ絶命する。

岳家軍に葫蘆山を包囲された兀朮の軍は、大量の死傷者を出し惨敗する。この時、兀朮は自らをおとりにした岳飛に完全に謀られたことを悟る。

廬山を出立し、途中、諸葛孔明を祀った武侯祠で出師の表を書き写す岳飛。彼は二か月以内に金軍を追い払う策を講じ…。

高宗に岳飛の召喚を命じられた秦檜は、医術に秀でた僧・信空を頼るが、その正体は死んだはずの劉韐将軍だった。

権力を掌握した秦檜は、政敵や志ある者を次々抹殺する。一方、愛馬を老衰で失い目の病を悪化させた岳飛は、廬山に籠り世間と距離を置く。

秦檜の愛猫が行方不明になり、揚州の知事は猫の口に高価な蛍石を含ませ献上する。

和解に反対し秦檜に詰め寄られた趙鼎は退官し暗然と立ち去る。岳飛は秦檜の本性を手紙にしたためるが高宗は陣営に戻るよう命令するばかり。

「故郷の夢を見た」という母に請われ岳飛は影絵芝居を見に行く。そして影絵を観ながら眠るように逝く母に、岳飛は涙を流して別れを告げる。

金の熙宗は和解交渉で時間を稼ぎ、宋との全面対決に備える兀朮の提案を支持。やがて金から高宗が金の使者に跪き服従する侮辱的な和解条件が提示され･･･

北伐の前に岳飛は、中原を三年以内に取り戻すと自信をもって語る。それを聞いた高宗は岳飛への警戒を強めてしまう。