カテゴリー: 絢爛たる一族 ～華と乱

木旺から木隆に言い渡された軍での役回りは雑役だった。その上、軍営で騒ぎを起こし…。

決闘は終わったはずだった。にも関わらず、1人の神廟武士が、なおも木増に襲いかかってくる。

阿勒邱が灯りを消そうとした瞬間、阿照は「消さないで」と叫んだ。

西和が阿勒邱に手渡したものは毒だった。これを羅寧が毎日飲む山羊の乳に混ぜろという。

阿勒邱は、金庫から腕輪を盗んだという身に覚えのない罪で死刑囚牢に投獄された。

土司・木旺から、阿照を釈放し、金鉱管理の助手として側に置くことを許された阿勒邱。

諾蘭は生きており、しかも誰かと組んで黄金を横領した木坤の言葉に木隆は、わずかばかりの動揺を見せた。

木増の命を救った阿勒邱はその褒美として、掟を破ったために罰を受けている木坤の解放を訴えた。

松明祭りの最中、突然、黒衣の男たちが刀を振り上げ木増に向かってきた。反射的に彼の前に立ちはだかる阿勒邱。

ある雪の夜、木府の門前に、2つの影があった。1人は西和、かつて木氏との覇権争いに敗れて滅ぼされた一族の残党である。