カテゴリー: 絢爛たる一族 ～華と乱

婚礼を終えて部屋に戻ってきた阿勒邱。阿照が用意してくれた食事を味わっていると…。

未だ阿勒邱への想いを断ちきれない木坤に、諦めなければまだ望みはある、本当の気持ちを確かめてみることだと囁く西和。

木増は、自分ではなく阿勒邱を選んだその事実が阿室于を憤慨させていた。

雪深い殉情谷で心中を企てた木増と阿勒邱。死を目前にし、阿勒邱は自分が木府に来た本当の理由を静かに語っていた。

何が欲しいかと羅寧に問われ、巴諾は戸惑っていた。褒美をもらうような手柄など立てていないと答える巴諾。

君は わが妻阿室于が差し出した紙には、ナシ族のトンパ文字でそう書かれていた。

木増から、「坤と私は君との結婚を望んでいる。どちらか選んでくれ」と告げられた阿勒邱。

木増は阿室于と結婚するのが一番いいのだと、阿勒邱は半ば諦めていた。

「人質を返せ」木羅の目の前で、開口一番そう言った男こそ、木府の嫡孫・木増だった。

木羅には何か裏がある。そう睨んだ阿勒邱は内実を探るため、木増と共に…。