カテゴリー: 絢爛たる一族 ～華と乱

木隆が用意したのは黄泉の酒飲めば苦しむ間もなく絶命する猛毒の酒だった。それを杯に注ぐと、木隆は木青を見つめ「兄上、覚悟を決めよ」と静かに言った･･･

「木旺は西和の謀略で死んだ」。白鬼営の統領は、虫の息で阿月拉に告げた。全ては内通者である西和が仕組んだことで･･･

軍に奇妙な動きが見え始めていた。裏切る兵士はまだわずかだが、手を打たねば兵権を奪われてしまう。西和は木隆にそう伝えるも･･･

麗江と木府が幾度も危機に見舞われながらも持ちこたえたのは、人知れぬ力に守られてきたからだと木青は言う。その力とは暗梟衛隊･･･

生き残った偵察兵の中に、羅寧の手の者がいるという。その密偵と連絡が取れるのはお前だけだと言われた阿勒邱は、彼に会うため図巴に連れられ約束の場所へと向かった･･･

木府軍は敵に取り囲まれ、万事休すの状態だった。「白鬼営だ。後悔せぬか？」。木旺の問いに、「木府には勇士のみ」と応じ、木増は剣を構える･･･

妾という立場の自分を小ばかにするような態度を取る商人たちに対し、交渉役が私では不満なら義父上と変わるわ、と笑顔を浮かべる阿勒邱･･･

阿室于は先祖の位牌を高々と持ち上げると、そのまま地面に叩きつけた。真っ二つになった位牌とそのそばに立つ阿勒邱の姿を侍女の小顔に目撃させ･･･

阿室于とともに羅寧に呼び出された阿勒邱。木府と私を騙していないと誓えるかと問われた彼女は、木増を愛してるから絶対に傷つけないと答え･･･

謝天の無礼な態度に、今にも掴み掛らん勢いで怒りを露わにする木隆。木旺は、謝天にこの場を立ち去るよう促し、出陣前の祭祀は中止となる･･･