カテゴリー: 女医明妃伝

エセンは允賢が逃亡を企てていると知り、助言を求めラマ寺の大師を訪ねる。エセンは帰りに允賢の幕舎に行き、日の出を見に行こうと誘う。エセンは本気で自分に嫁ぐ気があるのか尋ねると、允賢は”そのためにオイラトに残った”と答え･･･

朱祁鎮たちは雪の中逃亡をするが、オイラトの追っ手に捕まってしまう。エセンは怒りをあらわにして祁鎮を八つ裂きにしようとするが、杭允賢の涙ながらの訴えに心折れ･･･

エセンを怒らせた允賢は砂金の採集場に送られ重労働を強いられて、厳しい寒さに耐える日々だったが捕虜営では祁鎮を中心に明兵が団結力を深めていた･･･

祁鎮はトブハの手引きで川の水面越しに允賢と再会し、食糧を蓄えたら逃亡しようと允賢に持ちかける。後日、エセンは求婚を意味する白雁を允賢に贈るが、允賢はすぐに空に放ってしまいエセンを落胆させ･･･

雷に打たれたエセンを助けるため允賢は捨て身の治療を施す。無事に一命を取りとめたエセンは北京への侵攻が失敗だったことを悟り、允賢や祁鎮を人質にしたままオイラトへと撤退する･･･

九死に一生を得た祁鎮を連れてオイラト軍は殺戮と略奪を繰り返しながら北京城に到達する。祁鎮は明の民や兵士の苦難を目の当たりにし、ようやく生への意欲を取り戻し･･･

ハーンがエセンの不在に乗じて宴を開き、祁鎮の目の前で允賢を意のままにしようとする。允賢は屈辱より死を選ぼうと自分の喉に刀を当て、宴席は騒然となるが･･･

皇帝は允賢が女だったと知り怒る明兵たちを説得しようと、皆を明に連れ帰ると宣言し兵や允賢を奮い立たせる。トブハ姫の相手を命じられた允賢は、程十三と顔を合わせ驚愕し･･･

エセンの妹トブハが狂犬病にかかり、オイラトの巫女によるとつむじが２つある者の心臓を飲ませれば治るという。該当する明兵に刀が向けられ一時騒然となるが、允賢が自分が治してみせると名乗り出て･･･

祁鎮がオイラトで捕虜になったため、新帝として祁鈺が即位することとなる。よりどころを失った祁鎮の妻・銭氏が、虐げられながらも無事に祁鎮の子・見深を出産すると･･･